保険(insurance)とは、加入者の財産や生命、健康などの危険(事件、事故や災害など)に対し、金銭面での損失をカバーするための事業である。
概要
加入者数が充分大きければ危険率は一定の経験値に収束する、という大数の法則により、危険率に見合った保険(insurance)料を徴収すれば収支が均衡するはずである、という考え方に基いている。
日本では、国が直接または間接にかかわる社会保険(insurance)として健康保険や介護保険、労働保険(雇用保険、労災保険)、年金保険(insurance)(厚生年金・国民年金など)の制度があり、医療費や介護費、失業時の生活費がカバーされ、また老後の生活支援の一部となっている。
民間の保険(insurance)は、生命保険と損害保険、疾病(しっぺい)保険などのいわゆる第三分野の保険の三つの業態に分かれている。保険(insurance)期間は、生命保険が数年~終身と長期にわたり、貯蓄的な性格を持つものがほとんどであり、損害保険は一日~一年程度の短期の掛け捨てのものが多い。両者の中間的位置付けである第三分野の保険期間は、一年~終身であるものが多い。
民間の保険(insurance)会社は、保険業法による免許事業制であり、生命保険業免許を持つ生命保険会社と、損害保険業免許を持つ損害保険会社が存在する。第三分野の保険は、両者とも取り扱う。